みやぎ復興ツーリズムガイド

いつか起こるかもしれない地震や津波。私たちは何を伝えるべきか

街の声・笑顔 ~震災語り部の会ワッタリ 飯沼晴男副会長~

自分たちの経験から何を伝えるべきか

震災語り部の会「ワッタリ」の副会長として活躍されている飯沼晴男さん。自分たちの経験から何を伝えられるか、どんな警告が発せられるかを真剣に考えていました。将来起こりうる可能性がある巨大地震への備えについて、自分たちの経験を踏まえて、正確に伝えていきたいという思いが溢れていました。

津波被害が想定される方々に伝えたい

語り部に志願した理由や動機を教えていただけませんか。

飯沼晴男副会長 語り部に志願した第一の理由は、亘理町荒浜地区の現状を皆さんに見ていただくこと以上に、今後これから津波被害が想定される地域の方々に防災の心構えをしてほしいという想いがあったからです。
 九州の日向灘沿岸都市から来ていただいたボランティアの方と縁ができ、その方々に何を伝えるべきかを考えたのが直接の動機です。

最悪の想定を考えた時に一体どうしたらいいのか

何を伝えたい、何を警告したいと考えていますか。

荒浜中学校(解体前) 亘理町荒浜では、3階建ての小学校・中学校が指定避難場所で、みんな助かりました。しかし、高さのある建物に避難しても助からなかった事例が、宮城・岩手各地にありますね。南海トラフ沿岸都市の方が視察に来たら、3階建ての建物でも助からなかった事例を踏まえて、津波の危険性を正確に伝えなきゃいけない。
 もちろん、他の地域のことまで言う必要はないのかもしれないですが、亘理町の被害は地理的な条件もあって、女川や南三陸、陸前高田などに比べれば小さかったわけです。それでも多くの方が亡くなりました。ましてや南海トラフ巨大地震の場合は、津波だけでも最悪で約32万人にも上ると想定されています。このような最悪の想定を考えた時に一体どうしたらいいのか、3階建ての小学校、中学校でも危ないよということを警告しています。
 具体的には、南三陸町の志津川の防災庁舎の写真などもA3版写真でお見せしています。そして、語り部の仕事をする時は、私は必ずライフジャケットを着ています。なぜならば、南海トラフ沿岸や日本海で起きる津波は、津波到達までの時間が短かいのです。高い所に逃げろと言っても逃げる途中で襲われます。「ライフジャケットを着て逃げる」事が大切である事を示すためなのです。最悪時の想定で5分以内で到達する津波から命を守るには、ライフジャケットを手元に置く以外の方法は無いと確信しているからです。

やっぱりテレビや新聞報道で見るのとは全然違う

実際にそのお話を聞かれた方からの反応はどうでしたか。

震災語り部の会ワッタリ定例会風景 徳島や和歌山のグループからは『大変勉強になった』、『感動した』、という感想をいただいたことがあります。
 また一般の方からは、これまで被災地に行くのが申し訳ないんじゃいないか、行っては悪いんじゃいないかなどと思っていた人もあり、今回思い切って視察に来られて『やっぱりテレビや新聞報道で見るのとは全然違う。現場に来てみないと分からない』と感想を述べる方がほとんどですね。

取材日:2013/8/7 場所:亘理町公民館

震災語り部の会ワッタリ インタビュー一覧

菊池会長

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岡崎由紀子さん

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菅原ちづ子さん

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梯京子さん

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佐藤信三さん

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